ブルターニュ地方のディナールが「北のニース」に例えられる理由とは?

イギリス人とディナールの繋がりとは?

コート・ダジュールのニース(Nice)にある海岸沿いに整備されたプロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)がそうであったように、ディナールの海水浴場の発展は英国人の貢献抜きでは語れません。それまではディナンやノルマンディー地方のアヴランシュ(Avranches)を訪れていたイギリス人観光客は海水浴をするために次第にディナールに現れるようになり、当時のヴィクトリア女王の治世の大英帝国の繁栄を象徴するかのように、裕福な貴族はこぞって別荘を建てました。

娯楽の面でもイギリスの文化が大きく反映され、クリケットやゴルフなどのクラブができました。実はディナールにフランスで初めてのテニスクラブを始めたのも彼らの存在あってのことでした。ニースがそうであったようにイギリス人の文化や景観の面での街への影響はとても大きかったことが伺えます。

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アルフレッド・ヒッチコックの銅像

2つの大戦を経てそれまで貴族のものだった海水浴が大衆化した後も、イギリスとディナールの繋がりはあるイベントの誕生によって続くこととなります。それは1989年に始まったディナール英国映画祭です。毎年9月に開かれるこの映画祭は毎年多くの英仏のスターが来場して盛り上がります。20回記念の際にはレクリューズ海岸にイギリス人映画監督のアルフレッド・ヒッチコックの銅像が建てられました。

ディナール映画祭は例年だと9月末から10月始めに開催されます。この機会にカンヌのように映画祭まであるイギリスの香りがする「北のニース」に一度足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

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