モン・サン・ミッシェルでの宿泊を100%満喫するために知っておきたいこと

島内か対岸のホテルどちらがオススメ?

こんにちは。フランス政府公認ガイドの濵口謙司(@tourismjaponais)です。

モン・サン・ミッシェルを観光しよう、あるいはすでに一度来たことある人なら宿泊してゆっくり観光したいと考える方も多いと思います。

約1300年にわたる長い歴史を持つ修道院。木骨造りの建物が続く街並み。そして、島を取り囲む美しい湾。ユネスコが島だけでなく「モン・サン・ミッシェルとその湾」を世界遺産に登録している理由はそこにあります。

DSCF4636
夜のモン・サン・ミッシェル島内

日帰りで見られる昼間のモン・サン・ミッシェルはその美しさのほんの一部でしかありません。潮の満ち引きや夕日に染まった空やライトアップされた修道院、誰もいない参道・・・数え上げるとキリがありませんが、今回はモン・サン・ミッシェルでよくガイドをしている著者ならでは視点で、宿泊を100%満喫する方法をご紹介したいと思います。

モン・サン・ミッシェル島内と対岸、どちらに泊まる?

ガイドをしていると、島内か対岸のどちらに泊まるのがオススメかという質問をよく頂きます。どちらにも一長一短があります。

島内のホテルの利点は島内を好きな時に散策できることです。島の住人になった気分で朝を迎えることができるというのが最大の魅力だと思います。

一方で、立地によってはホテルに行くためにたくさんの石段を上がる必要があったりと、アクセス面で大変な部分があります(島内のホテルはエレベーターがありません)。しかし、一旦チェックインすると時間を気にすることなく島内での滞在を楽しめます。

一方で、対岸のホテルはシャトルバス乗り場からも近いのでアクセスは容易ですが、島内に行くのに時間がかかります。陸側のシャトルバス乗り場からモン・サン・ミッシェルの入り口までは徒歩で40分、シャトルバスだと待ち時間等も考慮すると20〜30分くらいかかります。

ちなみにシャトルバスは通常時だと朝7時半から深夜0時まで定期的に運行します。ですので、島外だからといって夜のライトアップが楽しめないということはないのでご安心を。

ちなみに、対岸のホテルが立ち並ぶところにあるシャトルバスのバス停(arrêt route du Mont)の近くにはお土産や日用品などを売っているスーパーもあリます。島内は対岸に比べて飲食品などは値段が高いので、節約をしたい場合は飲み物などはここで買い出しをしておくといいですね。

モン・サン・ミッシェルガイドツアー

モン・サン・ミッシェル到着前にしてほしいこと

ホテルを予約してモン・サン・ミッシェルに到着する前に行なってほしいことが、満潮と干潮の時間、日の出と日の入りの時間の確認です

シャトルバスを使っても、島と対岸の間を移動するのは時間がかかります。島から潮の満ちる様子を見たいのか、それとも海に島が囲まれている姿を見たいのかによって、食事の時間を含めてスケジュールを立てた方がいい場所取りができます。下記の満潮と干潮の時間の調べ方についての記事も一緒にご参照ください。

DSCF4599.jpg
日が低くなってくると見られる大地に映ったモン・サン・ミッシェル修道院の影

フランスは夏だと22時過ぎまでは明るいので夜に満潮が来る場合でもその様子を見ることができます。逆に、冬だと空が暗い時に満潮が来ると見られないこともあるので、ヨーロッパ最大の潮の満ち引きを観測する機会を逃さないためにもしっかりとしたプラニングをしましょう。

モン・サン・ミッシェル湾の夕焼けを楽しむためのベストスポットは?

潮の満ち引きと同じですが、どういう絵を見たいかによって場所取りが違ってきます。モン・サン・ミッシェルに向かって左側が西となりますが、島内からの夕焼けを見るのであれば、モン・サン・ミッシェル周辺の景色が一望できる修道院内の西のテラス(terrasse de l’ouest)がおすすめです(修道院は通常、5月から8月は19時まで、それ以外は18時まで開いていますが、7月と8月は夜間拝観も行なっています)。

モン・サン・ミッシェル修道院の夜間拝観の様子

夕日に包まれる島全体の姿を見たいという方には、島の反対側のクエノン川の河口にあるダムの上にあるテラスは絶好のスポットです(シャトルバスでPlace du barrage下車)。島と時間とともに夕焼けに染まっていく空を観察することができます。テラスから見るモン・サン・ミッシェルは人が前を通ったりすることがないので、写真スポットとしてもおすすめです。

夕方のモン・サン・ミッシェル
ダムから見たモン・サン・ミッシェル

実は、もう一つおすすめの場所があります。ダムを渡って川の反対側に行くと遊歩道が島の対岸沿いに続いています。そのうちの一つの道は、シャトルバスが走る橋と平行にモン・サン・ミッシェル湾に向かって続いています。

この道をずっと進んで行くと、さっきまで観光客で賑わっていた参道の喧騒が嘘だったかのように人通りが全く無くなります。風の音だけが聞こえる静けさの中で眺める夕日に染まる空とモン・サン・ミッシェルの景色はまさに幻想的です。

いよいよ修道院のライトアップ!

日没から少し経つと、修道院がライトアップされます。空が真っ暗になってから島の外から修道院と島の全体の景色を楽しみましょう。日没直後はこの瞬間を待っていた人たちで参道も賑わうのですが、徐々に人手が減っていきます。その頃を見計らって参道を歩くと、昼間は原宿の竹下通りのようだった通りが嘘のように静まりかえります。

昼間来ると見ることができない素晴らしい景色、そして、静寂に包まれたモン・サン・ミッシェルは宿泊してこそ体験できることです。モン・サン・ミッシェルにすでに来たことがある方もそうでない方もぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

夜のモン・サン・ミッシェル島内
人通りのない23時過ぎのモン・サン・ミッシェル島内の参道

モン・サン・ミッシェルやレンヌなどの周辺都市のオススメのショップやホテルはもちろん、グルメ、見どころを網羅したガイドブック「神秘の島に魅せられて モン・サン・ミッシェルと近郊の街へ」がイカロス出版より発売中。地元在住の仏政府公認ガイドである本ウェブサイトの著者が厳選した情報が満載です。