ロワール渓谷の古城観光の出発点でもある歴史と芸術の街
パリから高速鉄道TGVで1時間弱のところにトゥール(Tours)はあります。
シュノンソー城やアンボワーズ城などを始めとするルネサンス期を代表する名城があるロワール渓谷の玄関口に位置し、ロワール川(La loire)の育んだ豊かな文化や暮らしの美学(art de vivre)を体感しようとかつてのトゥレーヌ州(Touraine)の州都に毎年多くの観光客が訪れます。

トゥールが誇る歴史建造物の数々
テュフォー(tuffeau)と呼ばれる白い石灰石でできた壁とスレート屋根の建物、そしてレンガの煙突でできた気品のある家並みに沿って歩いていくと、気づかないうちに時間旅行をしている感覚に襲われます。
ガロ・ローマ時代まで遡る城壁の跡やゴシック様式のサン・ガシアン大聖堂、そしてパリのオルセー美術館を建てたトゥール出身の建築家ヴィクトール・ラルー(Victor Laloux)が19世紀末から20世紀初頭にかけてに建てられた作品群が違和感なく調和しています。
また、ルーブル美術館に次ぐ豊富な初期イタリア絵画のコレクションを有するトゥール美術館に象徴される芸術の街でもあります。

ロワール川が育む食文化
もちろん建築や芸術だけでなく、トゥールは食文化もとても豊かです。屋内市場(Les Halles de Tours)にはチーズやワインはもちろん野菜や肉、持ち帰りのできる惣菜まで地元の名産品がずらりと並んでいて、地元の食文化を知るにはもってこいです。
地元のトゥールっ子のように夕べを楽しみたい方はプリュムロー広場(Place Plumereau)に向かってみてください。トゥレーヌの誇るワインと共に地元の質の高い食材を使った料理の数々に舌鼓を打ちましょう。素敵な夕べを楽しめること間違いなしです。
(トゥールの名物についてはこちらの記事もどうぞ:トゥレーヌに来たらこれを食べよう!)
