フランスの気品を感じるロワール渓谷の街ロシュを散策

サン=トゥルス教会(左)とロシュ城(右)

かつての姿をとどめる要塞の麓に広がる白壁の街ロシュ

Loches
サン=トゥルス教会(左)とロシュ城(右)

ロワール渓谷の玄関口のトゥールからバスに乗って約50分ほどすると視線の先に大きな城の主塔が姿を表します。これは11世紀初頭に当時のアンジュー伯フルク・ネラ(Foulques Nerra)によって建てられたもので、ヨーロッパに今も保存されているもの中でも最も古くて大きいものの一つです。この主塔をはじめとして900年頃にアンジュー伯が街を支配するようになってからの3世紀にわたって、歴代の伯爵やイギリス王たちがロシュを難攻不落の要塞都市に姿を変えました。

ロシュ
ロシュ城の主塔

アンジュー伯からフランスの支配に

1205年にフランス王フィリップ・オーギュスト(Philippe Auguste)によりその要塞が攻略され、ルイ9世が1249年に街を買収してからはフランス革命までロシュはフランス王国の知事たちによって直接統治されるようになりました。中世の終わりに建てられたロシュ城ことロジ・ロワイヤル(Le Logis Royal)はルワール渓谷に建てられたフランス王の最初の豪華な住宅の一つで、ジャンヌ・ダルク(Jeanne d’Arc)や二人のフランス王の王妃となるアンヌ・ド・ブルターニュ(Anne de Bretagne)もここに滞在しました。中世に建てられた城の多くはどちらかというと要塞色が強かったのですが、このロジ・ロワイヤルは王室の気品を感じさせる外見と居住を意識したスペースとなっています。

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ロジ・ロワイヤル

ルネサンス建築の宝庫でもあるロシュの街

ロシュ城のふもとにもフランスの他の地方ではあまり見られないルネサンス建築の数々が至る所に見られます。16世紀にはフランス王国の行政上重要な役割を担う街となり、それに伴いイタリアから入ってきたルネサンス様式を使った新しい建物が建てられました。これらはトゥファと呼ばれるロワール渓谷特有の石灰石を使った繊細な彫刻が施されています。白い壁の街を歩き、当時の市役所や多くの豪華な私宅を眺めると、フランス王がロワール渓谷に拠点を置いたかつての繁栄した街の姿を想像できます。

ロシュ
ロシュの中心街

ロシュまでの行き方:ロシュまではトゥール駅前から直通バスが出ています。チケットはSNCFの駅構内の自販機等で買うことができます。また、SNCFのホームページで予約をして駅で受け取ることも可能です。

http://www.voyages-sncf.com/

 

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