ノルマンディーのカマンベールチーズ戦争についに終止符?

どれが「本物の」伝統的なカマンベールチーズ ?

去る2018年2月21日に関係者の間で会合が持たれ、この約10年にわたって続けられた争いに一度終止符が打たれました。新たな決定によると「Camembert fabriqué en Normandie(ノルマンディー産のカマンベール )」が2021年までに完全に撤廃されることとなりました。

一見すると、伝統的なAOPカマンベールチーズ製造者たちの勝利に見えるのですが、実は注釈が付いています。というのはAOPの基準が緩和され、これまでは生乳のみの使用が許されていたのですが、低温殺菌した乳も使うことができるようになりました。また、これまではノルマンディー原産種の牛乳の使用が全体の50パーセントを占める必要があったのが、30パーセントまで引き下げられました。

つまり、大手の乳製品会社も、多少の製造方法を見直す必要があるものの「Camembert de Normandie(ノルマンディーのカマンベール)」の名前とAOPのラベルを自社の商品に貼ることが容易にできるようになるのです。こうしたことから、一部ではすでにカマンベールチーズの品質の低下と伝統的な製法の消失が危惧されています。

カマンベールチーズ Gillot

ちなみに、今後伝統的な製法を守ったカマンベールチーズを見分けるにはどうすればいいのでしょう?実は新たなAOPが作られることになりそうです。その候補の一つが「Véritable camembert de Normandie(本物のノルマンディーのカマンベール)」。

冗談のような本当の話です。本物が声を大にして「本物」だって名乗る時代が来たようです・・・。