フランス中で愛されるビスケットLUの故郷ナントを訪ねて

フランスのスーパーならどこにでもあるLUのビスケットの歴史

大西洋に注ぐロワール川の河口近くにある街ナント(Nantes)には19世紀から20世紀にかけて街が産業化していった時代の生き証人が多く存在しています。駅から数分歩くと見えてくる色とりどりの装飾が特徴的な塔(下の写真)もその一つ。その名はリュー・ユニーク(Lieu Unique)。頭文字を取るとLU。フランスのスーパーに行くと必ずと言っていいほど売っている有名なビスケット製造会社の名前と一致します。

実はこの建物はかつてのLUの工場として使われていたところです。現在はレストランや本屋、展示スペースなどの複合施設として使用されています。建物の内部に入ると、ナントのシンボルでもあるビスケットが作られていた当時の様子を偲ぶことができます。

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リュー・ユニークの建物外観

LUの名前の由来とは?

LU affiche
19世紀末のLefèvre-Utileのポスター

上の絵はLUのかつてのポスターです。絵の中心でビスケットをほおばる少年の周りにあるLUの文字。そして、彼の足元にはBiscuits(フランス語でビスケット)と共にLEFÈVRE-UTILEの文字が。実はこのLefèvreとUtileはLUの創業者夫妻の名前なのです。1846年にナントで創業されたビスケット専門のお菓子屋はRomain Lefèvre(ロマン・ルフェーヴル)とIsabelle Utile(イザベル・ユティル)の2人の名前をとってBiscuits Lefèvre-Utileと名付けられました。彼ら2人は世界で一番のビスケットを作るという目標を掲げ、その情熱は少しずつ身を結び、やがてナントでの評判を確かなものにしていきます。

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