ロワール渓谷のトゥールが留学生に人気の理由とは?

フランス国内外から多くの学生が集まる街、トゥール

トゥールはロワール渓谷の古城の観光の起点でもあると同時に学生の街としても知られています。パリから近く、物価が比較的安く住みやすいこともあり、フランス中から多くの学生が集まります。彼らは金曜の夜になると旧市街の中心のプリュムロー広場(Place Plumereau)を賑わせ、街に若さと躍動感をもたらしています。そんな学生の街トゥールに集まるのはフランス人学生だけではありません。実はフランス語を習得するために多くの留学生が集まる街でもあるのです。では、なぜ留学生が多く集まるのでしょうか?

トゥールでは訛りのないフランス語が話されているって本当?

留学してきれいな発音のフランス語を学びたい!と思う方、多いと思います。日本でもそうですが、フランスでも多くの方言が存在し、地方それぞれに訛りがあります。どこでフランス語を学ぶかと考えた時にどの街を選ぶべきかは迷うところです。その点、かつてトゥレーヌと呼ばれていたトゥールの周辺は訛りのないきれいなフランス語を話すと言われています。もちろん、どこのフランス語がきれいかというのは色々な意見がありますが、フランス語学習者にとって障害となりうる強い訛りがないという点は見逃せないと思います。
著者は留学時代にトゥールで2週間インターンシップをしたことがあり、その後もしばしばトゥールに行く機会がありました。その時に感じたのは、他の地域の人に比べるとトゥールの街の人は比較的ゆっくり滑舌よく話す傾向があり、外国人にとっては聞き取りやすいフランス語を話すということでした。これは留学生にとっては心強いことではないでしょうか。

何と言ってもアクセスの良さと住みやすさ

パリまで1時間で行けるトゥールは2つあるTGV駅のおかげで抜群のアクセスの良さを誇ります。トゥール駅の近くにはサン・ピエール・デ・コール駅(Gare de Saint-Pierre-des-Corps)もあり、ここからシャルル・ド・ゴール空港にも乗り換えなしの直通で行けます。また、今年7月に開通するTGV新路線によってボルドーなども2時間ほどで行けるようになります。また、シュノンソー城をはじめとしたロワール渓谷の古城も近く、フランス語の勉強の合間に観光も気軽にできます。サイクリングでロワール川沿いの古城を訪問するのもいいかもしれませんね。
また、家賃などの生活費も比較的低めで治安がいいのも学生に支持されている理由です。旧市街から離れたところでも最新式の路面電車で快適に移動ができ、学生向けの割引なども充実しています。日本人が経営しているNobukiなどの質の高い和食レストランもあり、どうしても和食が恋しくなった時に駆け込めるのもいいですね。パリやリヨンなど大都市を除けば、ちゃんとした和食を出すレストランがある街は結構希少だからです。

トゥールの語学学校リスト

学校選びの際は下記のトゥールの語学学校のリストを参考してみてください。ちなみにトゥール大学は外国人向けのフランス語コースになります。

色々な角度から留学先としてのトゥールを考察してきましたが、フランス語を学ぶという面で考えればトゥールは初めて留学する人にとっては理想的な街ではないかと思います。フランスにはそれぞれの街に違った魅力があり、それら全てがフランスという国を形成しています。だからこそ、どの街を選ぶかは難しいですが、その選択肢にぜひトゥールを加えてみてはいかがでしょうか?