2017年7月より高速鉄道TGVがブルターニュまで延伸
フランス西部にあるブルターニュ(Bretagne)地方に行ってみたいという方に耳寄りな情報です。なんと2017年の7月より高速鉄道TGVの区間が延長され、2017年2月時点でパリからル・マン(Le Mans)止まりだったTGVの路線がレンヌ(Rennes)まで全線開通します。つまり、パリ=レンヌ間は今年の夏より全てTGVで行けるようになり、今よりずっと身近になりました。
2017年夏・秋のパリ=レンヌ間の時刻表(フランス語)
レンヌを始めとしたブルターニュへの旅行がより身近に!
現在最短でパリ・モンパルナス(Paris Montparnasse)駅からレンヌ駅までは最短で2時間4分なのが今年の夏からなんと1時間25分に短縮されます。レンヌはブルターニュ地方の玄関口なのでサン・マロ(Saint-Malo)やブレスト(Brest)、カンペール(Quimper)や以前トゥーリズム・ジャポネで取り上げたサン・ブリユー(Saint-Brieuc)などのレンヌを経由するブルターニュの各都市がパリから40分ほど近くなります。特に交通の便が大幅に改善するレンヌでは、今後見込まれるパリなどからの移住者や企業の移転を見越しての空前の開発ラッシュを迎えています。また、SNCFのレンヌ駅も現在新しい駅に生まれ変わろうとしています。多くの木骨組みの残るレンヌの美しい旧市街は今後たくさんの観光客で溢れることでしょう。

モン・サン=ミッシェルもさらに近くに
TGVのレンヌまでの延伸はブルターニュだけでなくモン・サン・ミッシェル(Mont-Saint-Michel)まで行くのにもさらに便利になります。現在は旅行会社が催行しているパリからの日帰りツアーの他には、パリからレンヌまで電車で来た後にレンヌからの直通バスに乗るのが「西洋の奇跡」とも呼ばれる世界遺産に行くための交通手段だからです(レンヌから約1時間15分)。
また、レンヌからはリール(Lille)に向かって伸びるパリ=シャルル・ド・ゴール空港(Aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle)行きの直通電車も出ていますが、この路線も乗車時間が同じく短縮されます。空港から直接ブルターニュ地方に来て観光したり、そこからリールやアラス(Arras)などに行くという行程もより簡単になりますね。
今後ブルターニュ地方は約150万人の観光客の増加を見込んでいます。皆さんも近いうちにその中の一人になるかもしれませんね。