レンヌ駅内でブルターニュ名物が味わえる店「Ty Vorn」

乗り換えの待ち時間にブルターニュ名物を気軽に味わう

こんにちは。フランス政府公認ガイドの濵口謙司(@tourismjaponais)です。

せっかくレンヌに来たからには、ブルターニュの名物を食べたいところ。ガレットやクレープなどはもちろん、バターがたっぷり入ったクイニーアマンなどはぜひとも本場で味わってほしいと思います。

とはいえ、モン・サン・ミッシェルやサン・マロに行くための乗り換えなどでレンヌで下車するけれど、駅の外に出るほどあまり時間がない、という方も多いと思います。あるいは、街を歩いたけどクイニーアマンが見つからなかった・・・という人もいるかもしれません。

そういう方におすすめしたいのが、レンヌ駅構内にオープンした新しいショップのTy Vornです。

100%ブルターニュ産の素材を使ったパン屋

改装工事に伴い新しくなったレンヌ駅構内に2018年にオープンしたTy Vornは、スタッフのブルターニュ愛が感じられるパン屋さん。店名はブルトン語(ブルターニュ地方で話される言語)で「製パン室」という意味です。

店を仕切るパン職人のニコラさんは、スイスと国境を接するフランス東部のフランシュ・コンテ地方出身だそうですが、ブルターニュが好きなあまり、全てを捨ててガレットとクレープの故郷に引っ越してきたそうです。

そんな彼の始めたこの店では、パンやサンドウィッチの他にも、ブルターニュ名物のスイーツも販売しています。ガトー・ブルトン(Gâteau Breton)、ファール・ブルトン(Far breton)、クイニーアマン(Kouign Amann)・・・こういった本場の味を持ち帰るのはうれしいかぎり。100%ブルターニュの材料も使っているということからもブルターニュへの愛着が感じられます。

また、ここで販売しているパンにはガレットに使われる素材のそば粉を使ったものもあります。小麦粉を使ったものとは違って、フランスの他の地方では食べられないブルターニュならではの味わいです。

クレープとガレットもテイクアウトで!

地下1階のTy Vornの店。レンヌ駅には地上1階にも店舗があるが、ガレットとクレープの販売は地上1階の方のみ。

Ty Vornのもう一つの特徴は焼きたてのクレープやガレットがテイクアウトで食べられること。専門店ほどは種類はないですが、ガレットのコンプレット(ハム、チーズ、卵)、ジャムや塩バターキャラメルのクレープなど最小限の定番をしっかり押さえています。

店には食事ができるカウンターやテーブルがあるので、小腹が空いた時などにその場で食べることもできます。もちろん、テイクアウトして電車の中でお弁当代わりに食べるのもいいですね。

クレープ(左)とガレット・ソシス(右)のテイクアウト

また、Ty Vornではガレット・ソシスも食べられます。ガレット・ソシスとはレンヌ名物で、ガレットを使ったホットドッグのようなもの。B級グルメということもあり、レストランにはあまりなく、マルシェなどの屋台でしか基本的には食べられないものなので、このように駅構内の店でいつも扱ってくれるのは観光客にとってはありがたいですね。

ブルターニュ名物を駅で味わうことができるTy Vorn。知っておいて損はないと思います。乗車前においしいものをたくさん買って、電車の中でブルターニュの旅の余韻に浸ってみてはいかがでしょうか?

Ty Vornにはボルディエバターのサンドウィッチも。
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