レンヌの「仙台の日」で感じた姉妹都市の絆と歴史

2017年はレンヌと仙台市の姉妹都市提携からちょうど50周年

レンヌの「仙台の日」

2017年はフランス北西部にあるブルターニュ地方のレンヌ市と仙台市が1967年に姉妹提携を結んでからちょうど50年に当たります。レンヌではこの記念すべき年を祝うべく、10月17日から11月6日にかけてはまさに「お祭り」のように様々な場所で多彩なイベントが行われています。若者からお年寄りまで世代を超えて、伝統からポップカルチャーまで色々な形を通して、レンヌ市民の仙台や日本への想いが感じられる期間となっています。

仙台から始まった日本とフランスの交流の歴史

レンヌの日本庭園と仙台市長の表敬訪問

レンヌと仙台の姉妹都市提携50周年の一つの象徴的な出来事がレンヌでの日本庭園の造園です。実はこの計画はユニークなレンヌ市の取り組みから生まれたものです。レンヌ市では毎年一定の予算を組んで市民から計画を募集し、その中から選ばれたものを市民による投票によって実現する参加型の行政が行われています。つまり、日本庭園プロジェクトは市民の声を反映する形で実現したのです。

10月19日には桜の木の記念植樹がレンヌを表敬訪問中の郡和子仙台市長によって行われました。この日本庭園はレンヌ市内にある文字通り仙台の名前を冠したセンダイ広場(Square de Sendai)にて完成に向けて工事が始まっています。

翌日の10月21日には仙台市長によるレンヌ市庁舎の表敬訪問が行われました。レンヌ市長(右下の写真の右端)によって迎えられ、友好の記念のケーキが振舞われたました(SendaiではなくSandaiになっているのはご愛嬌ですね)。折り鶴で作られたフランス国旗とブルターニュ地方の旗がきれいですね。ちなみに、11月にはレンヌ市長の仙台訪問も予定されています。

10月21日に開かれたイベント、レンヌの「仙台の日」

2017年は年間を通じて日本や仙台に関するイベントが行われていますが、前述のように10月17日から11月6日は毎日のように日本文化体験やコンサートなど多岐にわたる催しが行われています。

メゾン・アンテルナスィオナル・ド・レンヌ(Maison Internationale de Rennes)では盆栽、生け花や手毬などの作品が展示されています。ここでは日本文化により多くの人に触れてもらうために子供から大人まで幅広い年齢層に向けた折り紙などの体験講座が開かれています。

著者が訪問した際に生け花を担当したフランス人女性と話をする機会があったのですが、彼女はなんと40年生け花をやっているそうです。パリやレンヌにいた生け花の先生に習い、その後も日本に行った際に展覧会などに行って見識を深めたそうです。また、下の写真の手毬は全てフランス人女性の手によるもので、全て独学で学んで作ったものだそうです。このように日本文化への深い愛着をもつ人がレンヌにはたくさんいるのです。

また、レンヌの観光案内所では仙台の写真展が行われています。観光案内所らしく、写真を使って「旅行する」というコンセプトで景色だけでなく、ずんだ餅や牛タンといった名物の写真も説明付きで展示されています。

そして、何と言っても姉妹都市提携50周年のハイライトとも言えるのが10月21日の「仙台の日」でした。レンヌの市役所庁舎の前にあるオペラ座で行われたこのイベントでは、柔道や合気道といった日本武術のデモンストレーション、日本語教室、折り紙、生け花体験、コンサートなど様々なブースが設けられ、大盛況のうちに幕を閉じました。

この「仙台の日」の準備にあたり、著者も少しだけレンヌ仙台姉妹都市協会さんのお手伝いをする機会がありました。「仙台の日」の準備会議に顔を出させて頂き、色々な方とお話させてもらう中で感じたことは、レンヌと仙台が姉妹都市になってから流れた50年の歴史の重みでした。

一般の日本人よりも分野によっては深い見識を持ち、その人たちによって日本文化が10000キロ離れた遠い国のレンヌという街で日常的に親しまれているということは、2つの街が紡いだ長い歴史の生み出したものではないかという気がします。そして、その歴史は60年、70年、100年と続き、新たな文化交流の機会を生み出していくことでしょう。

レンヌの姉妹都市が刻まれたの橋

広告