ロワール川沿いにあるナント近郊のボヘミアンな村トラントムーが人気の理由

多くの家がカラフルな理由は村が漁村だった歴史にあり

今やナントでも人気の観光スポットのトラントムーですが、18世紀までは小さな漁師の町に過ぎませんでした。現在の村の姿から漁村だった過去は想像するのが難しいですが、カラフルな家並みは村の伝統が今まで続いている証拠でもあるのです。実は、この色とりどりの建物が生まれたきっかけは、船の船体に塗るための塗料が余ったので家に塗ったことなのだそうです。村がオシャレに見えるその理由は昔からの伝統が今も守られているに過ぎないのです。

トラントムー(Trentemoult)の街並み
トラントムーの街並み

村の奥に入っていくと庭のある立派な佇まいの家が軒を連ねています。これらの建物は19世紀の村の歴史の証人たちです。19世紀に入ると漁業は衰退し、代わりにロワール川沿いにあることから沿岸貿易で発展をしました。ナントの港の近くにあることからトラントムーの住人の中から士官が雇われるようになり、船長たちが自らの力を見せるかのように豪邸を建て他のです。

トラントムーの街並み
小道が入り組むトラントムー

船長たちの中には当時は珍しいヤシの木を植えて、自身の成功を誇示する者もいました。そのヤシの木のおかげで、ロワール川沿いにいるのにもかかわらず、カラフルな街並みも手伝って南国のどこかに来たかのような錯覚を覚えたりもします。実際に村の外に出るとすぐに、大型スーパーなどが立ち並ぶ交通量の多い大きな道路があり、その落差に驚きます。これはトラントムーではいかに村の外とは違う時間が流れているかを象徴しているとも言えます。

トラントムーは小さい村なので1時間くらいあれば十分見ることが可能です。また、ルゼの市役所付近まで行くと20世紀の建築を語る上で欠かせないル・コルビュジエ(Le Corbusier)の作品であるラ・メゾン・ラディユーズ(La maison radieuse)を見ることができます。ナントは見どころが多くすぐに時間が経ってしまいますが、スケジュールをゆったり目にとってぜひトラントムーも訪れてみてください。

ルゼにあるル・コルビュジエ(Le Corbusier)のラ・メゾン・ラディユーズ(La maison radieuse)
ルゼにあるル・コルビュジエのラ・メゾン・ラディユーズ

トラントムーへのアクセス方法

路面電車(Tramway)の1番線(Ligne1)に乗り、Gare Maritime下車。その後、停留所のすぐ近くにある船着場から船(Navibus)で約10分。路面電車の一日乗車券(Ticket 24h)も利用可なので、路面電車と船を往復で乗る場合はお得です(5ユーロ40セント、ちなみに1時間有効の乗車券は1ユーロ60セント)。