ノルマンディーの「エトルタの庭」で現代アートと絶景を楽しむ

モネが描いたエトルタに魅了されたロシア人

インターネットなどの通信技術の発達のおかげで、今ではエトルタの景色を写真や映像を通じていつでも見ることができます。しかし、とあるロシア人の少年がエトルタを初めて見たのは、モネの絵画を通してだったと言います。ロシアのプーシキン美術館に展示されていたモネの描いたエトルタの絵を見た彼は、すぐさまエトルタの景色を自分の目で見てみたいという衝動に駆られたそうです。

時は流れ、ヨーロッパの名だたる専門家の下で研鑽を積み、造園デザイナーとなったかつての少年、アレクサンダー・グリフコ。運命は彼とエトルタを再び引き寄せます。2014年に在仏ロシア大使館での会食の際に、ロクサレーヌが売り出されていることを知ったのです。すぐさま、彼の頭の中には現代アートと緑が調和する実験的な庭園を作る構想が浮かびました。こうして、「エトルタの庭」プロジェクトが動き出したのです。その後、現代アートの収集家をパートナーに迎え、2016年に庭園は完成しました。

小高い丘に作られた庭園には、興味深いアート作品の数々が飾られているというよりは、まるで庭の一部を成しているかのように調和しています。屋外美術館のようでありながら、作品を見るというよりは、アートと庭園が結びついた空間を体感するという感じと言えます。そして、もちろん、その一角にはあの印象派の画家の姿も・・・。エトルタ、そしてモネに魅了された人たちが時を超えて作り出した場所、それが「エトルタの庭」という場所なのかもしれません。

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