サン・マロの海と彫刻を楽しむ野外美術館レ・ロシェ・スキュルテ

司祭フレが断崖に彫った300を越す彫刻の数々

サン・マロのレ・ロシェ・スキュルテ

サン・マロの旧市街からカンカルへと続く海岸線はブルターニュでももっとも美しいものの一つ。エメラルドグリーンの海に沿ってビーチが点在していますが、中でもサン・マロの郊外にあるロテヌフ(Rothéneuf)は地元の人たちに人気です。夏になるとにぎわうサン・マロ旧市街周辺のビーチほど開発がされておらず、ビーチ周辺に民家や木々が立ち並ぶ景色にはどこか素朴さが感じられるからかもしれません。

旧市街の喧騒とは程遠いロテヌフ地区には多くの住宅が立ち並びます。民家の中を歩いていくとLe Benetinと呼ばれるレストランがあり、そこの敷地を抜けて海に出ると断崖に彫られた彫刻群を見ることができます。ここがレ・ロシェ・スキュルテ(les Rochers sculptés)と呼ばれるところです。

レ・ロシェ・スキュルテとは?

サン・マロのレ・ロシェ・スキュルテ

レ・ロシェ・スキュルテはフランス語で直訳すると「彫られた岩壁」という意味になり、断崖に掘られた300以上を彫像が並ぶ姿はまさに野外の彫刻美術館と言えます。この彫刻群を作ったのは司祭フレという人。

彼は脳の病気を境に耳が聞こえなくなるばかりか、話すことができなくなった彼は1894年にロテナフに引きこもりました。隠遁生活を送る中、自らを表現するを探し見つけたのが、岩壁に彫刻を作ることだったのです。

花崗岩の岩壁に1907年までの間に作った作品はアール・ブリュット(Art brut)の代表例とされています。直訳すると「生の芸術」となるこの言葉は、伝統的な西洋芸術の教育を受けていない人が作った芸術のことを指します。

サン・マロのレ・ロシェ・スキュルテ

司教フレが彫刻で表現したのはロテナフに伝わる伝説や、サン・マロの歴史を語る上で欠かせないコルセール(王によって戦争時に合法的に略奪行為を許された人)など。晴れた日はもちろん、雨の日も風の強い日も石に向かい続けたのかな・・・などと想像しながら、個性あふれる彫刻一つ一つの表情をしっかり見ると、彼がここで費やした13年の年月と情熱が伝わってくるような気がします。

司教フレの彫刻群のある場所は、サン・マロからカンカルに続く美しい海岸線を眺めることができる絶景スポットでもあります。サン・マロでゆっくりと滞在する方はぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

アクセスや開館時間などの情報

サン・マロのレ・ロシェ・スキュルテの行き方

開館時間等は変更される場合もあるので事前に観光案内所などでご確認ください。また、崖の上にあるため危険なので、滑らないように歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

住所

Chemin des Rochers Sculptés, 35400 Saint-Malo

✴︎サン・マロの観光案内所前のバス停(Intra-muros)から出ている8番線のバス(夏季のみ運行)でRothéneuf Centre下車。

開館時間

6月〜9月:9時〜19時

10月〜5月:10時〜12時、14時から18時

バカンス期間以外は水曜定休

入場料金

2.5ユーロ

 

 

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