フランス語力を伸ばすための新しい旅行の形?超短期留学のススメ

短期間にできるだけフランス語のシャワーを浴びる旅行プランとは?

フランス語が上手くなりたいからフランスに留学したい。けれど、時間がない。そもそも仕事を何週間も休むことできない。そんな方多いと思います。仕事をしているとなかなか難しいですよね。そんなあなたにお勧めなのが「超短期留学」です。

超短期留学とは?

超短期留学とは文字通り1週間からの短期間留学です。実は、全くの初心者でなければフランスにある多くの語学学校のコースには1週間単位での申し込みが可能です。しかも語学学校は2食付きのホームステイのオプションを提供しています。普通に旅行する場合だと、切符を買ったり、レストランで店員と話すくらいで会話の機会が限られますが、ホームステイであればホストファミリーと必然的にフランス語を話す必要に迫られます。また、こうすることで1〜2日の滞在では見えない街の違う面を発見できたりします。

超短期留学の方法論とは?

いつどのように休みを取るべきか

何よりまず、少なくとも1週間休みを取る必要があります。学校が月曜から始まることを考えると日曜に現地に着く必要があるので、前週の金曜の夜か土曜に日本を出国して、翌週の金曜の午後か土曜に現地を出発するのが理想です。時期については学校自体が閉まっている年末年始以外になりますが、フランスの祝日を考慮してスケジュールを選ぶ必要があります。また、夏場は欧米各国はバカンスシーズンで学校の生徒の数が増えるので、クラス内での会話の機会を重視する方は7月と8月は避けた方がいいかもしれません。

どこでフランス語を学ぶべき?

どこで留学するかという点に関してはどこも一長一短があります。パリやリヨンなどの大都市か少し地方に出るかですが、個人的には後者の方が語学力を伸ばすには最適なのではないかと思います。大都市は外国人慣れしているので英語で話しかけられる確率が増えることに加え、日本人の学生も多いので学校に行って日本語を話してしまうと留学効果が半減してしまいます。あと、単純に地方都市の方が物価も安いので予算を抑えられるというのもメリットもあります。

気になる費用は?

ここでは著者は実際に超短期留学をしたことがあるパリから1時間ほどのルーアン(Rouen)を例に取りたいと思います。ノルマンディー地方の街ルーアンはジャンヌ・ダルクが処刑された場所としても知られています。街の中心にはクロード・モネ(Claude Monet)が一連の作品を書いたノートル・ダム大聖堂がそびえ立ち、観光面でも充実している街です。

ここには日本でも学校があるアリアンス・フランセーズを例に費用(2017年5月現在)を見てみましょう(ちなみにホームページには日本語のパンフレットもあります)。

  • 15時間集中コース:171ユーロ/週+事務手数料70ユーロ
  • 20時間集中コース:225ユーロ/週+事務手数料70ユーロ
  • 25時間集中コース:279ユーロ/週+事務手数料70ユーロ

日本の語学学校だと1学期で25〜30時間の授業が行われるので、15時間コースでもその半分の授業が1週間で行われることになります。場合にもよりますが、20時間と25時間だと午前と午後に行われることになるので、観光時間がなくなってしまいます。終日がっつり勉強するのもいいですが、午前だけ学校に行き、昼からは観光案内所が催行しているフランス語のガイドツアーに参加する、または仲良くなったクラスメートと観光するというのもフランス語を使うためにはいいプランだと思います。貴重な休暇でもあるので、リラックスする時間も必要ですからね。

滞在方法にはホテルやアパートなどもありますが、会話の機会を増やすためにホームステイをお勧めします。ルーアンのアリアンス・フランセーズの場合だと一泊二食つきで25ユーロ/泊+手数料55ユーロとなります。日曜にルーアンに到着してその週の土曜に出発するとすると、25ユーロ×6泊+55ユーロなので合計205ユーロです。2食付きで35ユーロ前後というのはホテル滞在では考えられない値段です。運営がしっかりしている学校であればホストファミリーの質は管理されているので安心して滞在できると思います。

仮に15時間の授業コースを選んだとすると手数料込みで合計で446ユーロ(約55500円、1ユーロ=124円)になります。フランスは外食するとかなり高くつくことを考えると、食事+宿泊+授業でこの値段は検討の価値があるかと思います。

フランスで超短期留学するメリットとは?

著者はこの方法でヨーロッパの各国(イタリア、ドイツ、オーストリア、フランス)に滞在しましたが、とりわけフランスはコストパフォーマンスの面で優れていると感じています。朝から晩までフランス語に触れて、ホストファミリーと食卓を囲むことで文化や伝統を学ぶことができるのは貴重な体験です。私自身ルーアンでの1週間の超短期留学が初めてのフランス旅行でしたが、ホストファミリーのおかげで「旅行」ではなく「生活」をしながらフランス滞在ができた気がします。旅行しながらフランス語をしっかり上達させたいという方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?