フレンチカジュアルの定番セントジェームスとモン・サン・ミッシェル修道院のコラボ商品とは?

セントジェームスの服を買ってモン・サン・ミッシェルの回廊の修復に参加しよう!

2017年の初頭からモン・サン・ミッシェルの回廊は修復工事に入ったのはご存知ですか?現在も一部は見学可能ですが、回廊のシンボルとも言える空中庭園は既に姿を消しています。今回の修復の主な目的は、3階部分にある屋根のない回廊の床から2階部分の騎士の間への雨漏りを防ぐために排水のシステムを見直すとともに、雨や潮風によって傷んでいる部分を新しいものに取り替えることです。

工事期間は1年間の予定で、総工費は220万ユーロ(日本円で約2億7300万円)だそうです。この工事費の一部を賄うために、モン・サン・ミッシェル修道院(Abbaye du Mont-Saint-Michel)をはじめとした多くの国有文化財を管理をしているCentre des Monuments Nationaux(CMN)が、日本でも雑誌などによく取り上げられるフレンチカジュアルの定番ブランドであるセントジェームスと手を組みました。

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ノルマンディーの老舗セントジェームスとは?

創業1889年のセントジェームスはモン・サン・ミッシェルにほど近いフランスのノルマンディー地方の同名の街サン=ジャム(Saint-James)で起業されました。実は日本ではセントジェームスとして知られていますが、この名前はSaint-Jamesを英語読みしたものです。モン・サン・ミッシェルの干潟の牧草を食べて育った羊の毛を使ったセーターは、当初は漁師が使うために作られたものでしたが、やがて船乗りや海兵によって身につけられるようになりました。

モン・サン・ミッシェルをかたどったロゴには、SAINT-JAMESの名前と共にNé de la mer(フランス語で「海から生まれた」という意味)という言葉が添えられています。そして、ブランドの代名詞とも言える青と白のマリンボーダーは海で働く者たちを象徴したものでもあります。まさに、ノルマンディーの海で生活をする人のために作られたブランドなのです。

セント・ジェームスとモン・サン・ミッシェル修道院のコラボの内容とは?

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修復前のモン・サン・ミッシェルの回廊

ノルマンディーとモン・サン・ミッシェルにゆかりのあるセントジェームスが、モン・サン・ミッシェルの修道院の回廊の修復事業に協力するのはある意味自然なことかもしれません。2017年の4月15日からセントジェームスは、自らのブランド名とモン・サン・ミッシェル修道院(Abbaye du Mont-Saint-Michel)の名前が入った期間限定の長袖ボーダーシャツの販売を始めました。サイズはXSからXXXXLまでで、販売価格は45ユーロ(日本円で約5600円)です。シャツ1枚の販売につき2ユーロ50セント(約310円)が修復費用に充てられ、モン・サン・ミッシェル修道院の売店はもちろんフランス国内と海外(アメリカ、韓国、日本)のサントジェームス直営店で今年の10月15日まで販売されます。皆さんもぜひこの限定シャツを買って「西洋の奇跡」の回廊の修復に参加しましょう!

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モン・サン・ミッシェル修道院とサントジェームスのダブルネーム入りシャツ