普段は公開していないあの建物に入れるヨーロッパ文化遺産の日とは?

ヨーロッパ文化遺産の日の起源はフランスにあり

ヨーロッパ文化遺産の日(Journées européennes du patrimoine)を知っていますか?

35回目を迎えた2018年はフランス中で約17000の施設が一般に開放され、約25000のイベントが開かれます。

毎年9月の第3週末に開催のヨーロッパ文化遺産の日は、フランス国内の文化遺産関連の施設にとって年間を通じても最も忙しい日の一つでもあり、フランス中で多くの人がこの機会に普段は触れることのない身近な文化遺産に親しみを感じられる機会でもあります。

実際に、フランス大統領の官邸でもあるエリゼ宮(Palais de l’Elysée)をはじめとした普段は一般公開されない建物が特別に公開されたり、無料のガイドツアーが開かれたり、施設によっては入場料が無料になるところもあります。

実はフランスが発祥のヨーロッパ文化遺産の日

現在ではヨーロッパの約50の国で開かれているヨーロッパ文化遺産の日ですが、その前身はフランス文化省によって1984年に開かれた「Journées Portes ouvertes des monuments historiques(日本語で歴史建造物の一般公開の日)」にあります。

この初めての試みでは、一般公開されていない歴史建造物を公開するとともに、美術館などを無料あるいは値引きして、普段文化遺産に親しみがない人が足を運べるようにしました。かけがえのない文化遺産の大切さを知ってもらうこのイベントは成功を収め、その後ヨーロッパ中に広がっていきました。

ヨーロッパ文化遺産の日が開かれる背景には、若い世代に文化遺産の大切さを実感してもらうことで、文化遺産を世代を超えて長きにわたって保護してもらおうという考えがあります。これは文化遺産に対する考え方が成熟しているフランスならではの考え方と言えるのではないかと思います。なぜならフランスには2世紀を超える文化遺産の歴史があるからです。

広告