EUの街ストラスブールで欧州議会を見学

欧州議会のしくみ

ルイーズ・ヴェイス棟をエスカレーターで上っていくと、欧州議会の中枢であるエミシクル(Hémicycle)と呼ばれる半円形の議会場にたどり着きます。ここは欧州委員会(Commission européenne)によって提案された法案の採決が行われる場所です。

ストラスブール欧州議会の会議場

欧州議会議員は750人いて、議長と合わせると751人。議員の数は人口などによって国ごとに違い、一番多いのがドイツで96人、ついでフランスが74人、イギリスが73人と続きます(数字は2018年時点のもので、2019年にはイギリスがEUから離脱するため、内訳が変わるそうです)。

欧州議会はストラスブールの他にブリュッセルとルクセンブルクにも施設があります。事前の政党ごとの審議などはブリュッセルで行われます。その後、議員は月に1度、月曜から木曜の4日間ストラスブールの欧州議会の議会場に集まり、法案を採択します(追加の場合はブリュッセルで行われることもあります)。一方で、ルクセンブルクは翻訳などの事務作業が行われています(3つの欧州議会の施設の中では唯一見学不可)。

ストラスブールの欧州議会の内部

至る所にEUの公用語である24言語で表記されているストラスブールの欧州議会の館内ですが、実際の審議の際は英語やフランス語などだけではなく色々な言語が飛び交うため、議会場には専用の通訳のブースがあります。

館内を案内してくれたガイドさんによれば、例えば一人の議員がマルタ語で発言した場合、ほとんどの他の議員が分からないので、中継言語という形でイタリア語に通訳され、そこから英語やフランス語などに通訳されるそうです。これも公用語の多いEUの議会ならではのケースと言えます。

2018年7月には日本とEUの間で世界最大規模の経済連携協定が結ばれましたが、ストラスブールの欧州議会を訪れるとその舞台裏が少しのぞけたような気がします。ストラスブールにお越しの際はぜひヨーロッパ地区と欧州議会を訪れて、ヨーロッパの街ストラスブールの雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか?

欧州議会のガイドツアーに参加するには?

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欧州議会を見学するには英語、フランス語、ドイツ語でのガイドツアーの参加が必須です。料金は無料で、個人の場合は予約の必要はありませんが、入場にはパスポートなどの身分証明書の提示が必要となります。日程等は下記のページでご覧下さい。

開始時間の30分前くらいから入場を始め、空港の保安検査場のように荷物チェック等を行います。その後、全員が揃った時点でツアーが始まります。ツアー時間は約1時間で、映像を使った欧州議会の説明(英語、フランス語などEUの加盟国24言語に対応)などもあります。

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