ジヴェルニーのモネの家にある浮世絵の秘密

モネのコレクションの始まりとその行方

ところで、モネがいつ浮世絵を買い始めたのでしょうか?それは今でも専門家の間で意見が分かれるところ。16歳の時にル・アーヴルで最初の浮世絵を買ったと彼は言ったとか、あるいは1871年にオランダを旅行した時に買ったとか、それよりもっと後のジヴェルニーに定住してからだとか・・・真偽はともかく、彼は日本という国に浮世絵を通じて魅せられていったのは確か。

モネはある特定の画家の浮世絵を集めるということに執着はせずに、彼の美的感覚に合うものを選んで購入していたようです。とはいえ、18世紀以降の浮世絵の流れを俯瞰するには十分で、特に花鳥画を好んだようです。

モネの庭

彼の死後は息子のミッシェルに自らの絵などともに浮世絵コレクションは委ねられました。ミッシェルは生計を立てるために父の財産の多くを手放したため、モネの描いた絵やモネが所有していたルノワールなどの多くの所蔵品はかつての持ち主の家を離れていきました。しかし、その時には浮世絵は高く値段がつかなかったため、その大半が売られることなく残ったのです。現在私たちが彼の浮世絵のコレクションをまとめて見られるのはそのためなのです。

日本とフランスの間で外交関係が結ばれて2018年でちょうど160年になります。それを記念してモネの庭には彼が描いた牡丹の庭を再現しようと、松江市の日本庭園「由志園」から牡丹30株が贈られました。見たことのない国の景色を描いた浮世絵を集めていたモネは日本から来た牡丹の花を見たら何と言うのでしょうか。

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